原因
皮下に空気が溜まる経路は大きく2つあります。1つ目は、肺や気管・気管支などの胸腔内の組織が破れる場合、2つ目は皮膚や口の中を伝って直接空気が入ってくる場合です。胸腔内の組織が破れると気胸や縦隔気腫が起こすことがあり、皮下気腫の原因となります。
皮下気腫や縦隔気腫は、大声で叫んだり息をこらえたりして肺内の圧が亢進すると発生します。また、肺気腫や間質性肺炎など肺に病気がある場合にも発症することがあります。ほかにも、人工呼吸器の使用により肺へ圧力がかかりすぎてしまい、気胸が発生することもあります。
皮膚から直接空気が入ったことで皮下気腫を起こすこともあります。具体的には転倒や転落、交通外傷などによる肋骨や胸骨の骨折などが挙げられます。ほかにも医学的処置の一環として行う、胸に溜まった水や空気を抜くための胸部への穿刺、歯科治療、胸部や腹部の手術などが原因となることもあります。
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