原因
まぶたのことを医学的には眼瞼と呼びますが、眼瞼に生じた炎症のことを眼瞼炎といいます。眼瞼を構成するのは皮膚やまつげ、脂や汗を分泌する脂腺、汗腺などがあります。炎症が生じる部位によって眼瞼炎は大きく二つに分けることができ、まつげを中心として炎症が生じているものを眼瞼縁炎、まぶたの皮膚そのものの炎症を眼瞼皮膚炎と呼びます。
眼瞼炎が生じる原因は、多岐に渡ります。たとえば、脂の分泌が過剰となり脂腺が目詰まりを起こすことで炎症が引き起こされることがあります。脂の分泌過剰は、脂漏性皮膚炎に関連して生じることもあります。また、脂腺や汗腺に細菌感染が合併することを原因として眼瞼炎が生じることもあります。その他、酒さと呼ばれる皮膚疾患に関連した眼瞼炎もあります。
アレルギーを根本的な原因として発症していることもあります。アトピー性皮膚炎では眼瞼を含めた皮膚にかゆみを伴うことがあり、目に対して慢性的な刺激が加わることから眼瞼炎につながることもあります。また、化粧品、コンタクトレンズ自体や洗浄液、点眼薬などに対してアレルギー反応が生じ、その結果として眼瞼炎を生じることもあります。
医師の方へ
「眼瞼炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします