検査・診断
眼窩腫瘍は表面から直接見て確認することができないため、画像検査であるCTやMRIを撮影します。MRIで腫瘍の詳細な性状を調べます。また、腫瘍を栄養する血流の状態や腫瘍の種類を推測するために造影MRIを行います。悪性腫瘍は周囲の骨を破壊することがあります。そのため、骨の状態を知るためにCTも撮影することがあります。
眼科検査としては、一般的な視力、眼圧測定と、眼の飛び出具合を測る眼球突出度検査、眼の位置ずれを測る眼位検査、眼球運動障害を評価するHESS赤緑試験および両眼単一視野の測定を行います。腫瘍による視力低下が生じている場合には、視神経障害の程度を評価する中心フリッカー値も測定します。
悪性リンパ腫では血中の可溶性インターロイキン2受容体、IgG4関連疾患では血中のIgG4が、転移性腫瘍では各種の腫瘍マーカーが高値となるため、採血検査も参考となります。腺様嚢胞癌を代表とする悪性度の高い腫瘍を疑う際には、他部位への転移の有無を調べるために、PET-CTなどでの全身検索が必要となることがあります。
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