はしょうふう

破傷風

最終更新日:
2020年12月23日
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2020/12/23
更新しました
2017/04/25
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原因

破傷風菌は土壌や動物の糞便中に常在する細菌で、酸素のない環境で増殖します(嫌気性菌といいます)。酸素に接したり、温度や栄養などが増殖に適していない環境に置かれると“芽胞”という状態に変化し、増殖はできなくなるものの加熱や消毒剤などに強い耐性を持つことができます。 

破傷風の症状は細菌そのものが引き起こすのではなく、破傷風菌がつくる毒素が原因となります。破傷風菌がつくる毒素には、神経毒(破傷風毒素、別名:テタノスパスミン)と溶血毒(テタノリジン)の2種類があります。破傷風の主症状である強直性痙攣(きょうちょくせいけいれん)の原因は、主に神経毒である破傷風毒素によるものと考えられています。

外傷部位に侵入した芽胞は感染部位で発芽・増殖し、毒素をつくりだします。つくられた毒素は、外傷部位付近に存在する末梢神経に吸収され、脳や脊髄(中枢神経)まで到達します。中枢神経に到達した毒素は、その毒性により神経のコントロールを失わせ、結果として筋肉が収縮し続けて自分の意志では力を抜くことができない状態(筋けいれん)になります。

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