予防
破傷風を発症すると、治療による救命がかなわないこともあるため予防が大切です。
予防接種
予防方法には予防接種があります。日本では、破傷風に対する予防接種は、“定期接種(国や自治体が乳幼児に接種を強くすすめている予防接種)”の対象となっています。破傷風以外にもジフテリア、百日咳、ポリオと合わせた4種混合ワクチン(DPT-IPV)が、生後3か月以降に計4回接種されます。
接種してから10年経つと次第に効果が低下してくるため、最後の接種から10年以上経って大きなけがをした場合、病院を受診し追加で接種する必要があるか相談をしてください。
日常的な予防方法
日常的な予防方法としては、破傷風菌が体内に入らないようにし、傷ができたときはすぐに流水で十分に洗います。自宅で対応できないような大きな傷や、汚い場所でけがをしたときは病院を受診することが大切です。特に破傷風菌に感染するリスクの高い傷には、やけど、泥のついた傷、唾液に汚染された傷などがあります。病院では必要に応じて傷口を広げて奥の汚れを洗い出します。
破傷風の予防接種を最後に受けてから5年以上(小さくて汚染されていない傷なら10年以上)経った人の場合、破傷風単独ワクチン(破傷風トキソイド)を注射することがあります。破傷風の予防接種を3回未満しか受けていない方の場合、さらに抗破傷風人免疫グロブリンを投与することもあります。
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