症状
硬膜動静脈瘻は、発症する部位や大きさによって静脈へ流れ込む血液量などが異なるため、症状の現れ方もさまざまです。
硬膜動脈から脳内へ流れる静脈への血液の流入がない場合は、目立った症状がみられないことも少なくありません。一方で、静脈に速い血流があるときは耳鳴りを自覚することが知られています。
また、硬膜動脈から脳内の静脈へ血液が流入する場合は、静脈の圧が高くなって血液の逆流が生じるため脳梗塞を引き起こすことがあります。また、静脈に過剰な圧がかかると血管が破れて脳出血を引き起こすこともあり、意識障害、手足の麻痺・しびれ、言語障害などの神経症状、頭痛、吐き気などが生じます。
なお、日本では異常な血流が目のほうに行くケースが多く、充血、目の突出、視力や視野の異常、ものが二重に見えるなどの症状が現れやすいとされています。
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