症状
急性型は発熱や頭痛、吐き気などの髄膜炎や脳炎などの症状で急激に発症します。また片麻痺や脳神経障害などの神経症状を併発することもあります。一般に治療反応性は良好で、症状は一過性に軽快しますが、一部の例で再発し、さらに再発を反復しつつ、以下の慢性進行型に移行する例もあります。
慢性進行型には急性型を反復しながら、あるいは潜在性に神経・精神症状が進行していきます。歩行時のふらつき、バランスがとりにくい、手先の細かい仕事ができない、言葉のもつれ、食事のときにむせるなど神経症状とともに、物忘れなどの認知機能の低下、温厚な人が怒りっぽくなる、几帳面な人がルーズになるなどの性格変化など精神症状も見られます。寝たきり状態になる方は以前より減りましたが、働きざかりの40-50才台で仕事の継続が困難になり、社会的な問題も生じます。
神経ベーチェット病は確実にベーチェット病と診断できることが前提ですので、類似した神経症状を示す他の病気と区別する上では、厚生労働省診断基準に挙げられる再発性口腔内アフタ、外陰部潰瘍、粘膜皮膚病変、眼病変などの主症状をはじめとし神経系以外の症状を確認することも重要です。
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