検査・診断
粟粒結核が疑われる場合は、次のような検査が行われます。
画像検査
粟粒病巣の有無などを確認するため、X線、CT、MRIなどによる画像検査が必要になります。検査を行う部位は症状が現れている部位によって異なります。
血液検査
粟粒結核は全身の衰弱を生じることが多いため、貧血や炎症の有無、程度などを評価するために血液検査を行います。結核菌感染の有無を調べるために採取した血液を用いてTSPOT検査などを行う必要もあります。
喀痰・尿・胃液検査
採取した痰・尿・胃液の中に結核菌や結核菌のDNAが含まれているかを調べる検査を行います。それ以外の検体として病変部位に応じて気管支肺胞洗浄液*、胸水、腹水、髄液などの検査を行います。
*気管支肺胞洗浄液:気管支鏡を用いて気管支内に生理食塩水を注入し、回収した液のこと。
生検・組織培養検査
気管支の内部に内視鏡を挿入し、採取した組織を顕微鏡で詳しく調べる生検や培養検査を行うことがあります。粟粒結核と似た画像所見を示す病気との鑑別を行うためには病理組織学的所見を確認することが有用とされています。また、肝臓・腎臓・骨髄・腸など肺以外の臓器に病巣を形成している場合は、それらの組織の一部を採取して同様の検査を行います。
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