治療
精索静脈瘤の治療では、コエンザイムQ10・亜鉛・Lカルニチン・漢方などの内服薬も補助的に使われますが、基本的には手術が中心です。
精索静脈瘤のある不妊男性は、以下の4つの項目すべてを満たす場合に手術適応とされます。
また、精液所見が悪く精索静脈瘤のある成人男性でいずれ子供が欲しいと考えている場合や精索静脈瘤があり陰嚢の痛みや違和感がある場合も手術が考慮されます。思春期男性では、片側の精巣サイズが小さくなっている場合に手術が行われます。片側の精巣サイズが小さくなっていない場合は、年1回の診察と精液検査(精神的・身体的に成熟している場合)を行います。
手術方法としては、腹腔鏡を用いてお腹から精索静脈を縛って精巣への血液の逆流を防ぐ“腹腔鏡下手術”もありますが、この手術ではリンパ管温存ができないため精巣水瘤を合併する可能性があります。一方で、手術用顕微鏡を用いて精索静脈を縛る“顕微鏡下結紮術”は、動脈・リンパ管・神経を確認して温存でき、逆流静脈を結紮できることから主流な手術法となっています。
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