検査・診断
下記のような検査を行います。
問診
続発緑内障の診断において、とても大切な項目です。今までの眼疾患や手術歴、外傷や全身疾患の有無、ステロイド薬などの薬物使用歴を確認する必要があります。眼科を受診する際には、医師に正確な情報を伝えられるように、これまでの病歴や使用薬剤をまとめて記載したものを準備しておくことをおすすめします。近年では、後発薬(ジェネリック医薬品)の普及により薬の名前が複雑になっているため、“お薬手帳”を活用することもおすすめします。
視力検査、眼圧検査
視力と眼圧の状態を確認します。眼圧は“目の硬さ”を表し、10~20mmHg程度が正常な値です。
細隙灯顕微鏡検査
角膜、結膜、前房、虹彩、水晶体など、主に目の表面の状態を観察する基本的な検査です。
隅角検査
隅角は目の中の水(房水)の排水口であり、状態に応じて“開放隅角”と“閉塞隅角”に分けることができます。目に専用のコンタクトレンズを載せて隅角部を観察する方法や、前眼部三次元画像解析(前眼部OCT)や超音波を用いた観察法などがあります。緑内障の病型診断や治療方針の決定にとても大切な検査となります。
眼底検査
視神経乳頭や網膜神経線維層の状態、ほかの原因となる病気の有無を観察します。緑内障の診断・診察において、最も大切な検査の1つです。眼底検査の方法には、検眼鏡検査、補助レンズを用いた細隙灯顕微鏡検査、眼底写真撮影、眼底三次元画像解析(眼底OCT)などがあり、これらの方法を組み合わせて総合的に評価します。
視野検査
見える範囲とその感度を測定する検査で、緑内障の診断・経過観察にとても重要です。視野検査には主に、動的視野検査と静的視野検査の2種類があり、目の状態に応じて適切な検査を選択して実施します。
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