症状
手足の指先の色が、左右対称性に紫藍色ないしは赤紫色に変化します。手足だけではなく、耳、鼻、口唇など顔面の局所も色調変化を伴うこともあります。色調の変化は寒冷刺激や精神的なストレスがあると、悪化する傾向があります。肢端紫藍症でみられる色の変化は、数か月単位で持続します。
また、色の変化に加えて指先の腫れ、冷たさ、発汗などを認めることもありますが、痛みを自覚することや潰瘍を形成することなどは基本的にはありません。一方、レイノー現象では発作性に指先が紫色に変化することがあり、紫色以外にも白くなったり赤くなったりなど、色の変化がより急速です。また、痛みや潰瘍形成を伴う点が、肢端紫藍症とは異なります。
肢端紫藍症は何かしらの基礎疾患と関連して発症していることもあるため、基礎疾患に応じた症状(たとえば全身性エリテマトーデスであれば日光過敏や皮疹、貧血など)が現れることもあります。
医師の方へ
「肢端紫藍症」を登録すると、新着の情報をお知らせします