原因
肺塞栓症の多くは、血栓が肺動脈やその分岐の血管を詰まらせることによって発症します。静脈内に血栓ができる主な原因は、長時間同じ体勢を取った際や、大腿骨骨折などのけがや大きな手術後に、脚の静脈の血流が滞ることが原因と考えられています。
また、血栓が形成されるリスクが高いのは、60歳以上の高齢者、肥満の人、妊婦、心臓や腎臓の病気がある人、喫煙者などが挙げられます。そのほか、カテーテル治療、ピルや薬の副作用などで血栓ができやすくなることも知られています。
また、肺塞栓症は血栓だけではなく、静脈内の脂肪や腫瘍の欠片、入り込んだ空気、羊水、異物などが塞栓となって引き起こされることがあります。
脂肪は骨折などによって骨髄中の脂肪が血液中に漏れ出すことで塞栓を形成すると考えられており、羊水は難産になると静脈内に押し出されて塞栓を形成することが分かっています。空気による塞栓はカテーテル治療や手術時などに誤って空気が静脈内に入り込んでしまうことが原因となりますが、ダイビングなどで潜水した際にも起こりやすいとされています。
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