原因
空気感染により結核菌に感染した場合、大半の菌は免疫細胞により処理され殺菌されますが、生き残った一部の菌はリンパの流れに沿って移動していき、定着した先で増殖して結核病巣を形成します。結核病巣の多くは肺内に形成されますが、ときには肺以外の臓器(胸膜、リンパ節、腸、骨、脳・髄膜など)に形成されることもあります。
また、結核菌に感染した後すぐには発病せず、数年から数十年間体内に居座り続けた後、感染者が糖尿病やがん、腎臓病などの病気にかかって免疫力が低下したときや、さまざまな病気の治療のために免疫力を低下させる作用を持つ薬剤(副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制剤、抗癌剤など)を服用した際などに結核が発病することもあります。
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