症状
肺結核の症状としては頑固な咳や痰、血痰などが有名ですが、肺外結核ではこれといった特徴的な症状がなく、微熱や軽い倦怠感など、はっきりしない症状が多いです。
肺外結核のなかで最も頻度の高い結核性胸膜炎では、比較的急激に発症する胸痛がみられることもあります。また、「胸水」という液体が肺の周りに貯まってくるために咳が出たり呼吸が苦しくなったりすることがあります。ただし、同じように発熱と胸痛を呈する病気である「細菌性胸膜炎・膿胸」と結核性胸膜炎を症状のみで区別することは難しく、後述するような検査を行って診断を進めていく必要があります。
この他、結核性髄膜炎では髄膜が刺激されることで生じる頭痛、嘔気、嘔吐などの症状がみられることがありますし、脊椎結核では腰痛や下肢のしびれ・筋力低下、腸結核では下痢や軟便、腹痛、腹部膨満などの症状がそれぞれみられることがあります。
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