検査・診断
胃腸炎が疑われるときには必要に応じて次のような検査が行われます。
血液検査
主に急性胃腸炎の際に行われます。体の炎症や脱水の程度を調べるために行う検査です。基本的な検査であるため、発熱を伴わないなど軽度な急性胃腸炎を除いてはほぼ全ての例で実施されます。
画像検査
胃腸炎は、重症化すると腸の粘膜に強いダメージを与えるため、一時的に腸の動きがストップしてしまうことがあります。このような重症な症状のサインがないか確認したり、便のたまり方などを評価したりするために腹部レントゲン検査が行われることも少なくありません。
また、胃腸炎と似た症状はほかの消化管の病気によって引き起こされることもあるため、消化管の病気の有無を確認するために腹部CT検査が行われることがあります。
なお、慢性胃腸炎の場合には、胃や腸の状態を確認するために内視鏡(胃カメラ・大腸カメラなど)検査が行われることもあります。
便検査
感染性胃腸炎の場合に原因を特定するための検査です。ノロウイルスやロタウイルスは便の中のウイルスの有無を簡便に判定できる検査キットが開発されているため、速やかに検査することができます。
一方、細菌感染による場合は治療に適した抗菌薬を選択するためにも便を培養して原因となる細菌を特定する検査や、検出された菌の抗菌薬への耐性の有無を調べる薬剤感受性検査が必要となります。
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