症状
胃腸炎の症状は、急性・慢性によって大きく異なります。
急性胃腸炎の場合、ウイルスや細菌などへの感染が原因となること(感染性胃腸炎)が多く、前触れなく突然発症し、発熱、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛、お腹の張りなどの症状を引き起こします。
症状の現れ方はさまざまですが、一般的にウイルスによるものは吐き気や嘔吐症状が強く、細菌性のものは下痢や腹痛などの症状が強く現れる傾向にあります。特に腸に強い炎症を引き起こす腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどの細菌によるものでは、発症後に血便(血が混ざった便)が見られることがあるのも特徴の1つです。
腸管出血性大腸菌による急性胃腸炎は重症化すると腎臓の機能低下を引き起こす“溶血性尿毒素症候群”を発症し、命に関わることも少なくありません。なお、感染性胃腸炎は重症化すると高熱、下痢・嘔吐によって水分不足の状態に陥り、疲労感や脱力、喉の渇き、めまい、立ちくらみ、動悸などの症状を引き起こすことがあります。
慢性胃腸炎の場合には、長期的な胃やお腹の痛み・不快感のほか、食欲不振、下痢などがみられることもあります。
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