たいべんきゅういんしょうこうぐん

胎便吸引症候群

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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原因

出産前後は、赤ちゃんが低酸素状況に陥りやすい時期です。低酸素を引き起こす原因には、臍帯(さいたい)が圧迫され、赤ちゃんへの血流が一過性に低下することや、母親が何かしらの感染症を発症していることが原因となることもあります。

予定日を超えると胎盤の余力も低下しており、より低酸素のリスクは高まります。こうしたストレス状況下においては、赤ちゃんは子宮内で胎便を排泄するようになります。さらに、低酸素状況に対して、赤ちゃんは羊水の中にいるにもかかわらず呼吸をしようという反応を示します。呼吸時に赤ちゃんが羊水中に混入した胎便を吸引することから、胎便吸引症候群は発症します。

胎便が気道内に吸引されると物理的に空気の通り道が遮られます。また、胎便そのものが肺に炎症を引き起こし、肺炎が発症します。また肺には、サーファクタントと呼ばれる呼吸に際して重要な物質が存在していますが、胎便の影響でサーファクタントが壊れてしまいます。以上のような要因が関連して、胎便吸引症候群では呼吸障害が発生します。

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