たいべんきゅういんしょうこうぐん

胎便吸引症候群

最終更新日:
2025年01月07日
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2025/01/07
更新しました
2017/04/25
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原因

胎便吸引症候群は、胎児が胎便を含む羊水を吸い込んだ際、胎便が気道に入り肺に沈着することで発症します。

胎便は通常、出生後に排泄されます。出生前の羊水中への胎便排泄は、39週以降に生理的に起こる場合もありますが、子宮内で胎児がストレスを受けたときに胎便を排泄します。羊水中に排泄された胎便を吸い込むことにより、物理的に気道が塞がり一方向にしか空気が流れなくなる(チェックバルブ)ことで肺の過膨張や気胸などが引き起こされます。肺の一部が潰れたりすることもあります。また、胎便そのものによって肺に化学的に炎症を引き起こし、化学性の肺炎の原因となることもあります。

低酸素が続くことで新生児遷延性肺高血圧症(しんせいじせんえんせいはいこうけつあつしょう)を発症する危険もあります。

新生児遷延性肺高血圧症:出生後も生理的な肺高血圧が改善せず長引き、肺に十分な酸素・血液が届かなくなった結果、血流中の酸素量不足が続く病気。

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