きょうぶだいどうみゃくりゅう

胸部大動脈瘤

最終更新日:
2020年04月15日
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2020/04/15
更新しました。
2020/04/14
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治療

胸部大動脈瘤は自覚症状が少なく、健康診断で受けたCT検査などで偶然発見されるケースがあります。このようなケースでは大動脈瘤の大きさや位置、タイプ、発症原因によって治療方針が異なるため専門医の受診が必要です。大きさや形態によって破裂の危険が少ないと考えられると定期的な検査によって経過観察を行います。

一方、大動脈瘤の大きさが50~60㎜を超えるケース、生まれつきの病気が原因のケース、解離性や仮性大動脈瘤と嚢状瘤など破裂する危険が高いと考えられる場合には次のような治療が積極的に行われます。

人工血管置換術

大動脈瘤が形成された部位の血管をポリエステルなどでできた人工血管に置き換える治療です。胸部大動脈瘤を根本的に治す方法ですが、手術は体に大きな負担がかかるため、全身の状態が悪い場合は手術を行うことができないこともあります。

ステントグラフト内挿術

全身の状態などから人工血管置換術を行うことができない場合に実施されることが多い治療法です。開胸操作は必要なく、足の付け根などの太い血管からカテーテルを挿入し、大動脈瘤の部位まで至らせた後に、その部位に“ステントグラフト”と呼ばれる自己拡張型の金属が入った人工血管を瘤の内側に留置します。低侵襲ですが、血管の分岐や屈曲によってはできない場合もあります。大動脈瘤を根本的に切除する治療法ではありませんが、破裂を予防する効果があるとされています。

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