症状
腎移植が求められる状況
腎移植が求められる状況では、さまざまな症状が出現します。具体的には、以下のような症状が挙げられます。
- 血圧が異常に高くなる
- 身体がむくむ
- 排尿ができない
- 息苦しい
などがあります。
また、倦怠感や食欲不振などの症状もみられることがあります。
電解質のバランスやホルモンバランスの異常をきたすことから、不整脈を生じたり骨がもろくなったりします。貧血が進行することから、動悸や息切れ、疲れやすさなどの症状もみられます。こうしたさまざまな症状が出現する腎不全から回復させることを目的として、腎移植が行われます。
腎移植とは
他人の腎臓の動脈静脈を自分の動脈静脈とつなぎ、また尿を運ぶ尿管を自分の膀胱につないで尿を産生できるようにします。体には、自分の組織でないものが入ると排除しようとする免疫というはたらきがあります。このため、腎移植をしたときには免疫を抑える治療が必要になります。
腎移植により起こり得る合併症
腎移植による合併症が生じることがあります。具体的には、移植された腎臓が拒絶され、うまくはたらかないことがあります。また、免疫抑制剤の影響から感染症にかかりやすくなることや、高血圧や糖尿病が進行することもあります。
腎移植では、こうした合併症が生じないように、腎不全が再燃(治まっていた症状などが再び悪化すること)しないよう注意しながら経過をみることが求められます。
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