原因
不妊の原因としては、男性に原因があることもあれば女性に原因があることもあります。男性が原因となる不妊として、射精に問題があることもあります。射精に関係した不妊症としては、無射精症、逆行性射精などがあり、腟内射精障害は射精に関連した男性不妊の原因となりうる病気の1つです。
腟内射精障害の原因としては、心理的な側面と習慣的な側面があります。原因として近年多いものとして、不妊治療中のタイミング法(パートナーの排卵日に合わせて性交渉を行う不妊治療)により、男性が「今日は射精しないといけない」という過度のプレッシャーを感じてしまうことがあります。このタイプの腟内射精障害では、プレッシャーによってパートナーの腟の中でなかなか射精できず、最後は“中折れ”の状態になって終わってしまいます。
また、腟内射精障害は不適切なマスターベーションの習慣によっても起こってしまいます。陰茎を布団や床に押し付けるなど硬いものを用いてのマスターベーションや、陰茎を強く握ったり、速く手を動かしたりするマスターベーションなどの習慣がついてしまうと、マスターベーションの感覚が腟内に挿入したときの感覚と明らかに異なってしまうため、腟内で射精をすることができなくなってしまいます。
ハードコアポルノなど通常の性行為とはかけ離れた題材で興奮し射精してしまっている人も腟内挿入で興奮し辛くなり、腟内射精障害になる可能性があります。これらの影響により、性交時における性欲、興奮のトリガーが通常の性行為の刺激とは異なるため、腟内射精障害としての症状を呈することもあります。
そのほか、内服薬の副作用(抗うつ薬など)、アルコール依存、手術、糖尿病などといったものに関連して腟内射精障害に至ることもあります。
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