原因
膝内障は大きく分けると“半月板損傷”、“靱帯損傷”、“そのほかの損傷や障害”の3つに分けられ、それぞれ以下のような原因が挙げられます。
半月板損傷
半月板は大腿骨と脛骨の間にある組織であり、膝を曲げ伸ばししたときにクッションのような役割をしています。そのため、ジャンプの着地時やスポーツ時の急激な方向転換などで膝に過度な負担がかかるとダメージを受けやすく、半月板損傷を引き起こします。
また、半月板は過度な負担がかかるスポーツなどをしていなくても、年齢を重ねて半月板が傷つきやすくなっていたり、生まれつきの半月板の異常があったりする場合は、通常の動作をしているだけでも半月板損傷を引き起こすことがあります。
靱帯損傷
膝関節には前十字靱帯、後十字靱帯、外側側副靱帯、内側側副靱帯の4つの靱帯があります。膝の靱帯損傷とは、膝に外力を受けることで、これらいずれか(もしくは複数)の靱帯が損傷することをいいます。
このうち、膝関節の外から内に向けて外力が加わることによる内側側副靱帯損傷の発生頻度が高いことが分かっています。また非常に大きな外力により、複数の靱帯に損傷が及ぶこともあります。靱帯損傷はきっかけにより、コンタクトスポーツなどで相手選手のタックルを受けて起こるような接触型損傷と、ジャンプ着地時や急な方向転換などで起こる非接触型損傷に分けられます。
膝の靱帯損傷を放置してしまうことで膝崩れ*を繰り返すと、半月板損傷が生じることもあります。
*膝崩れ:歩いているときなどに、急に力が抜けるように膝がずれる現象。
そのほかの損傷や障害
膝内障は半月板損傷や靱帯損傷以外にも、関節内遊離体、離断性骨軟骨炎、膝蓋軟骨軟化症、関節内腫瘍などの病気のほか、大腿四頭筋(太ももの筋肉)断裂などによって引き起こされることがあります。
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