治療
膝関節脱臼の治療方法は脱臼の状態、靱帯や腱の損傷の程度、動脈損傷の有無などによって大きく異なります。
大腿骨と脛骨の位置のずれが軽度であり動脈損傷がない場合は、骨の位置を手で元に戻した後、ギプスシーネ(ギプスの一種)や装具などを用いて固定する保存療法が選択されます。靱帯の損傷が重度の場合は、その後に靱帯を修復する手術が検討されるのが一般的です。
一方で、脱臼の程度が強い場合や骨折を伴う場合には、保存療法で十分な治療効果を得られないこともあります。その場合には、手術によって大腿骨と脛骨の位置を元の状態に戻し周囲の靭帯などを修復し、骨折に対してはインプラントにより固定する必要があります。また血管損傷がある場合には、緊急で血管を修復する手術が必要になることもあります。
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