原因
自家感作性皮膚炎がどのようなメカニズムで発症するかは明確に解明されていませんが、一種のアレルギー反応であるという考えが一般的です。
うっ滞性皮膚炎、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、貨幣状湿疹、足白癬、熱傷などの皮膚病変が悪化して細菌感染が生じたり、掻きむしることで組織が崩壊したりすると、そこで生成された変性タンパク質や細菌・真菌成分がアレルゲンとなります。
これらのアレルゲンはその病変部位に留まらず、血液に乗って他の部位へ移動したり、病変を掻きむしった手によってアレルゲンが口の中に入り込んだりすると、全身に散布されることがあります。
このようにして他部位に移り渡ったアレルゲンが、その部位でアレルギー反応を起こして皮疹を生じるのが自家感作性皮膚炎です。
また、元となる皮膚病変が悪化する原因には、適切な治療が行われずに放置されていることや、アレルギー原因となる薬が使用されることなどが挙げられます。
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