原因
原因は原発性自然気胸と続発性自然気胸とで異なります。
原発性自然気胸
原発性自然気胸は特に明確な理由なく、突然発症します。原因としては胸膜の一部が弱くなって生じた“気腫性肺嚢胞”が破裂することによって起こると考えられています。この嚢胞は“ブラ”“ブレブ”などと呼ばれることもあり、体質的に胸膜が弱い傾向にある高身長で痩せ型の男性に生じやすいといわれています。また喫煙習慣のある人も、胸膜がもろくなりやすいために原発性自然気胸を引き起こしやすいといわれています。
続発性自然気胸
続発性自然気胸は何らかの病気が原因で発症する自然気胸です。原因となる病気としては、肺気腫や肺がん、感染症、嚢胞性肺疾患*などが挙げられます。続発性自然気胸は比較的高齢者に多い病気です。もともと肺の状態が良好でない場合に発症することが多いため、治療に時間がかかることがしばしばあります。
また、女性特有の続発性自然気胸として“月経随伴性気胸”もあります。月経随伴性気胸とは、子宮内膜症を原因として発症する自然気胸で、生理の前後に発症します。基本的に自然気胸は男性の発症が多いとされていますが、女性かつ30歳~40歳代で前述の症状が現れた場合は、月経随伴性気胸が疑われます。
*嚢胞性肺疾患:胸膜に嚢胞が多数できる病気の総称
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