症状
色素失調症では、皮膚や中枢神経、目、毛髪、爪、歯などにさまざまな症状を認めます。
特徴的な所見である皮膚症状は、大きく以下の4段階で進行していきます。
皮膚症状
第1期(炎症期):出生直後から皮膚に膿疱や水疱が多数現れ、次第にかさぶたになります。
第2期(苔癬期):出生後数週間〜数か月で硬く盛り上がった丘疹がみられます。
第3期(色素沈着期):生後3~4か月ごろから褐色で線状あるいは渦巻き状の色素沈着がみられ、長期間持続します。
第4期(色素沈着消退期):4〜5歳ごろになると色素沈着が消失していきます。
その他の症状
全体の約90%で歯の発育不全や欠損などが認められます。また、約半数の患者に円形脱毛症など毛髪の異常がみられます。さらに、40%程度に指の形成異常や頭蓋骨の変形、小人症などの骨の異常、30%程度に斜視や先天白内障、網膜性疾患などを認め、視力障害や失明につながることもあります。このほか、30%ほどには中枢神経の異常も認められ、精神発達遅滞やけいれんなどをきたすこともあります。
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