原因
薬物性肝障害が起こる原因は大きく分けて、3つあります。
中毒性
薬物自体や、その薬物が体内で分解されてできた物質自体が肝臓にダメージを与えるものを指します。
原因となる薬物は、一部の解熱鎮痛薬や抗がん剤などが知られています。服用後すぐに肝障害が生じるのではなく、長く飲み続けることでダメージが蓄積して発症します。
アレルギー性
特定の薬物に対してアレルギー反応が起こり、その結果として肝障害が引き起こされるものを指します。すべての薬物で起こりえますが、特に抗菌薬による肝障害が多く、発症は内服後数週間以内がほとんどです。
異常代謝性
遺伝的に、ある種の薬物を体内で分解することができず、肝臓に過度な負担がかかり肝障害を起こすものを指します。発症時期は、服用後1週間から1年、それ以上と幅があります。原因となる薬物には、一部の抗結核薬や抗てんかん薬が挙げられます。
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