症状
薬物性肝障害は、肝臓の細胞自体にダメージを与えるものと、胆汁がうっ滞するものがあります。どちらも発熱や全身倦怠感、食欲不振などの肝障害による自覚症状は軽度なことが多いです。胆汁がうっ滞する薬物性肝障害の場合、皮膚が黄色くなる黄疸や皮膚のかゆみが出ることがあります。
また、アレルギー性のものでは、蕁麻疹などのアレルギー症状が肝障害より先に現れることが多いという特徴があります。
薬物性肝障害の大半は自覚症状がなく、肝機能検査を行って初めて発見される傾向があります。しかし、一部の解熱鎮痛薬や痛風薬、抗がん剤などによる薬物性肝障害はまれに劇症肝炎に進行することがあり命にも関わるため、早期診断と早期治療が求められます。
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薬物性肝障害について
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