検査・診断
上述した通り、虹彩毛様体炎は感染性・非感染性ともにあるため、治療前にしっかりと病態を把握することが重要です。後述しますが、感染性虹彩毛様体炎を非感染性と間違って診断し抗炎症薬であるステロイドのみで治療を行うと症状は悪化してしまうので、感染症かどうかの判断が非常に重要になってきます。まずは病歴から、関節炎、消化器疾患、呼吸器、皮膚など全身に虹彩毛様体炎をきたす病気を合併しているかどうか判断します。
次に炎症を起こした眼球を観察し、病気に特徴的な所見を探していきます。採血では、結核や梅毒等の感染症の検査を行います。それに加えて、疑った病気に対する血液検査や画像検査があれば追加します(たとえばサルコイドーシスを疑った場合は採血で血中アンジオテンシン転移酵素、胸部レントゲンなどを行う)。また、ヘルペス等の感染症を疑った場合は眼内の水(房水)を採取してウイルスの遺伝子を検出する検査方法(ポリメラーゼ連鎖反応)を行います。
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