治療
蛋白漏出性胃腸症の治療では、原因疾患に対しての治療アプローチが必要です。たとえば、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が原因となっている場合には、ステロイドや各種免疫抑制剤の使用などが検討されます。原因に応じて治療方法はさまざまであるため、蛋白漏出性胃腸症では原因疾患の確定が重要といえます。
また、蛋白漏出性胃腸症では浮腫や腹水、胸水、栄養障害に対しての一般的な共通アプローチも求められます。そのため、利尿剤やアルブミンの補充、経腸栄養や完全静脈栄養などの適応も考慮されます。栄養補給に際しては、脂肪の中でも中鎖脂肪酸は蛋白漏出性胃腸症においても吸収されやすい形態であるため、使用が検討されます。
医師の方へ
「蛋白漏出性胃腸症」を登録すると、新着の情報をお知らせします