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血精液症
血精液症とは、精液中に血液が混じることをいいます。病気というよりは症状のひとつであり、原因と考えられる病気には、炎症・感染・奇形・腫瘍などがあります。主に30〜40歳代の男性に多いといわれていま...
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精巣

血精液症けつせいえきしょう

更新日時: 2017年04月25日【更新履歴
更新履歴
2017年04月25日
掲載しました。
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概要

血精液症とは、精液中に血液が混じることをいいます。病気というよりは症状のひとつであり、原因と考えられる病気には、炎症・感染・奇形・腫瘍などがあります。主に30〜40歳代の男性に多いといわれています。

原因

血精液症をきたす病気には、以下が挙げられます。

炎症

  • 精巣上体炎:膿尿、陰嚢の腫れ、痛みを伴います。
  • 精巣炎、精巣上体炎:精巣上体炎と同様、膿尿、陰嚢の腫れ、痛みを伴います。
  • 前立腺炎:会陰部や下腹部の違和感を伴うことが多いです。急性前立腺炎では、高熱や排尿困難が現れます。
  • 精嚢炎:前立腺炎と同様の症状もありますが、無症状のこともあります。

感染症

  • HIV
  • サイトメガロウィルス
  • 性器結核
  • 住血吸虫症
  • STD(クラミジア・淋病・ヘルペス・梅毒・ウレアプラズマなど)
  • エキノコックス
  • ジカウィルス

結石症

結石症は、精路内にある結石を指します。

先天奇形

  • 射精管・精嚢の嚢胞(のうほう)
  • 前立腺部の嚢胞(ミュラー管嚢胞も含む)

精路・尿路の閉塞

  • 精路閉塞:多くは不妊や無精子症を伴います。
  • 尿路の閉塞・狭窄:前立腺肥大や尿道の狭窄でも生じることがあります。

腫瘍

  • 良性:精嚢や精丘など精路の腺腫、肉芽腫があります。
  • 悪性:精嚢がん、特殊な前立腺がん、膀胱がんなどが原因となることもありますが、かなりまれです。

血管・血液の異常

  • 精路の血管腫
  • 精路の静脈瘤
  • 凝固異常(血友病・紫斑病など)

外傷

  • 過剰な性交渉・自慰行為
  • 会陰部や骨盤部の外傷

医原性(医療行為によるもの)

  • 薬剤(抗凝固剤・HIVプロテアーゼ阻害剤など)
  • 前立腺がんの放射線治療後
  • 前立腺がんの高周波超音波治療(HIFU)後
  • 前立腺生検後
  • 痔の硬化療法後
  • パイプカット後
  • 除精術(精巣摘除術)後
  • 尿道ステント留置後

症状

血精液症では、精子・精液の通り道(精路)のどこかで出血しているために、精液中に血液が混じります。

検査・診断

血精液症は、基本的には泌尿器科で診察を行います。血精液症の原因となる病気は、問診や診察、検尿である程度診断できるものが多いですが、結石・血管腫・奇形・腫瘍などの可能性を考えて、以下の検査を行う場合があります。

血精液症が現れるような病気にかかっているなど、原因がある程度判明している場合には検査を行わずに様子をみることも多く、必ずしもこれらの検査を行うわけではありません。一般的には骨盤部の画像とPSA(前立腺がんの腫瘍マーカー)が行われます。

骨盤部CT、MRI、超音波検査

前立腺部や精嚢、射精管付近の嚢胞、腫瘍、結石などの有無が確認できます。MRIは出血点を発見できる可能性もあります。

PSA(前立腺がんの腫瘍マーカー)

前立腺がんが疑われるときに行います。年齢も考慮して行われるため、若年の患者さんでは施行しないこともあります。

前立腺液・精液の検査

前立腺液・精液の検査は、通常は行いません。感染症や悪性疾患を疑う場合に培養検査や細胞診の検査を行います。結核を疑う場合には精液の抗酸菌培養も行います。

治療

血精液症は、原因となる病気を治療することがもっとも重要です。原因不明であっても、基本的に背景に大きな病気があることはまれです。また、長期間繰り返すこともそれほど多くなく、いずれ治まることが多いです。そのため、血精液症が生じた場合、あわてずにまずは一度泌尿器科で原因精査をしてもらうことが重要です。

なかには、精液に血液が混じり続ける場合がありますが、その場合は、止血剤を内服して経過をみるといった対応がとられます。また、血精液症で精液が血液中に入ることを不安に思う方もいるかもしれませんが、基本的に混入することはないと考えられます。入ったとしても、特に大きな問題はありません。