症状
褥瘡は皮膚の変化として認識されることになります。
初期
丸く赤みを帯びたように見えたり、血豆や水ぶくれができたりすることがあります。1〜2週間ほど経過すると、この状態から治癒に向かうか、さらに進行して慢性化するかに分かれます。
慢性化した場合
皮膚症状がさらに悪化し、浅い褥瘡や深い褥瘡が形成されます。
浅い褥瘡
急性期の皮膚症状と同様、皮膚の赤みや水ぶくれがあります。皮膚の再生に重要な細胞はまだ残存している状態であり、より短い時間で治癒を期待することができます。
深い褥瘡
褥瘡が深い状態に進行すると、皮下組織や筋肉にも病変が広がることがあります。皮膚の表面が大きく壊死した組織で覆われることもあり、見た目が黒く乾燥してきます。
治療に際しては、死んだ組織を取り除きながら経過を見ることになります。浅い褥瘡よりも治癒までに大幅に時間がかかります。
褥瘡は正常な皮膚が損傷を受けている状態です。なおかつ、栄養状態や免疫状態など全身状態が悪いことが多く、褥瘡部位から細菌感染を起こすこともあります。細菌感染が局所にとどまらずに全身へと広がることもあり、発熱などの全身症状を呈することもあります。
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