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Skin
褥瘡
褥瘡(じょくそう)とは、寝たきりの状態をきっかけとして皮膚の血流が滞ってしまうことから生じる皮膚病変を指します。褥瘡は圧迫を受けやすいおしりや腰骨周囲、踵、肘などに生じることが多く、皮膚の赤みや...
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皮膚

褥瘡じょくそう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

褥瘡(じょくそう)とは、寝たきりの状態をきっかけとして皮膚の血流が滞ってしまうことから生じる皮膚病変を指します。褥瘡は圧迫を受けやすいおしりや腰骨周囲、踵、肘などに生じることが多く、皮膚の赤みやただれ、酷くなると潰瘍形成や細菌感染の合併を見ることもあります。

褥瘡は一般的には「床ずれ」とも呼ばれており、高齢化社会を迎えている日本においては脳梗塞などで寝たきりになる人も多くなっており、看過することができない問題であると考えられています。より早期の段階から褥瘡の皮膚症状を察知し、重症化を予防することが重要です。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください

原因

就寝中や座っている時などには、皮膚の一部が布団や椅子と接することになります。接触を受けている皮膚には一定の圧力がかかっており、血液が流れにくい状態になっています。就寝中を含めて私たちは通常無意識のうちに体位を変えており、圧力が一部の皮膚にかかり続けないようにしています。

しかし、脳卒中などで寝たきりになっている方や、手術後に体位変換がうまく出来ない方、筋肉や神経の疾患に関連して動けない方などにおいては、自分の意識で体位変換をすることができません。そのため、一部の皮膚に対して持続して圧力がかかり続けることになり、同部位に対しての血流障害を来すようになります。充分な血流が担保されない状態が持続すると、皮膚に対して充分な栄養や酸素が行き渡らなくなり、結果として褥瘡を生じるようになります。

圧迫がかかりやすい部位は、寝ている際に床と接する部分は特に圧迫がかかりやすく、骨の出っ張りがある部位(踵や臀部、肘など)に褥瘡を認めることが多いです。

褥瘡は、寝たきりやの状態を引き起こす疾患が誘因となります。具体的には脳卒中や脊髄損傷、術後などです。その他、糖尿病では神経障害や血流障害を来しやすいため、褥瘡の発生に注意が必要です。また、うっ血性心不全、骨盤骨折、慢性肺疾患なども褥瘡発生のリスクが高い疾患であることが知られています。さらに、栄養状態の善し悪しも褥瘡の発生に関わります。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください

症状

褥瘡は、皮膚症状の変化として認識されることになります。褥瘡は初期には丸く赤みを帯びたように見えたり、血まめや水ぶくれができたりすることもあります。1〜2週間ほど経過すると、この状態から治癒に向かうのかさらに進行して慢性化するのかが変わってきます。

慢性化した褥瘡では、皮膚症状がさらに増悪し浅い褥瘡や深い褥瘡が形成されます。浅い褥瘡では急性期の皮膚症状と同様、皮膚の赤みや水ぶくれがあります。皮膚の再生に重要な細胞はまだ残存している状態であり、より短い時間で治癒を期待することができます。

しかし褥瘡が深い状態に進行すると、皮下組織や皮膚にも病変が広がることがあります。皮膚の表面が大きく壊死した細胞で覆われることもあり、見た目が黒く乾燥してきます。治療に際しては、死んだ組織を取り除きながら経過を見ることになります。浅い褥瘡よりも治癒までに時間がかかります。

褥瘡では、正常な皮膚が損傷を受けている状態です。かつ、栄養状態や免疫状態などの全身状態も悪いことが多く、褥瘡部位から細菌感染を起こすこともあります。細菌感染が局所に留まらずに全身へと広がることもあり、発熱などの全身症状を呈することもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

検査・診断

褥瘡は、皮膚所見を元にして診断をします。注目すべきポイントは、損傷を受けている皮膚の深さや大きさ、滲出物の有無、炎症や感染徴候の有無、肉芽組織の状態や壊死組織のありなし、などです。また、皮膚の下にポケット状の空洞ができてしまうこともあるため、注意が必要です。ポケットは外表から見ただけでは判らないこともあるため、エコーを用いて褥瘡の状態をより正確に評価することもあります。

褥瘡の皮膚所見を正確に判断することは、褥瘡の状態を評価するために重要であり、治療方針の決定に必要不可欠なステップです。

褥瘡では局所に細菌感染が合併することもあります。皮膚感染が疑われる場合には、局所の検体を採取して培養検査を行うこともあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

治療

褥瘡では、早期の段階から皮膚変化を察知して予防することが第一に重要な観点です。そのため褥瘡が出来やすい状態(寝たきりや栄養失調など)を把握した上で、褥瘡の出来やすい部位(骨が出っ張っている部分)を定期的に観察することが求められます。

もし褥瘡が疑われる部位がある場合には、同部位に対しての圧迫解除を目的として体位変換をすることが重要です。また、栄養状態が悪いと褥瘡の治りが悪くなりますので、栄養状態を評価・改善することも重要です。さらに汗を多くかいていたり、排泄物が付着していたりしても皮膚環境としては悪いため、衛生環境を保つことも必要です。

褥瘡ができてしまったら、褥瘡の状態を正確に評価することが重要です。まずは患部を生理食塩水かきれいな水で洗い、染み出している体液や汗・尿や便などの排泄物を取り除きます。患部をきれいに保つことで感染のリスクが減り、その上に新しい上皮が形成されるのを促すことができます。

傷口やえぐれてしまって溝ができている場合は、中にある異物や壊死組織(死んでしまった組織)を取り除き、細菌が増えないようにします。こうした異物が存在すると、正常な治癒過程が著しく阻害されることになります。

もし感染が併発している場合には、傷口を覆ってしまうとさらに感染を悪化させることになってしまうので、1日に1〜数回洗浄をし、まずは感染を抑えることが重要です。最後にドレッシング材によって創部を覆い、外からの汚染を防ぎ、外用薬(塗り薬)が患部に効くように固定します。

使用されるドレッシング材や外用薬は多岐に渡ります。褥瘡の状態に応じて、適切なものを適宜選択することが重要です。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③記事④をご覧ください

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