症状
透析アミロイドーシスでよくみられる症状としては、指や手首、肩、肘、膝などの関節の痛みと、“手根管症候群”が挙げられます。
手根管症候群は、手首にアミロイドが沈着することで指先の感覚や動きをつかさどる正中神経が圧迫され、手や指のしびれ、痛み、筋肉の萎縮などを引き起こす病気です。また、透析アミロイドーシスは頚椎(首の骨)に発症することもあり、首の痛み、腕のしびれや痛みなどの症状がみられるケースもあります。重症化すると、脊椎が変形・破壊される“破壊性脊椎骨関節症”を引き起こすため、注意が必要です。
そのほか、透析アミロイドーシスは骨の中に袋状の病変(骨嚢胞)を作るため、些細な刺激でも骨折しやすいといわれています。
一般的に透析アミロイドーシスは関節や骨に発症しますが、進行するとほかの臓器にもアミロイドが沈着して腸炎や心不全などを引き起こすこともあります。
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