症状
遷延性意識障害は、いわゆる植物状態と呼ばれることもある状態であり、生活面のあらゆる場面において介助が必要とされます。遷延性意識障害では、自分自身の力で動くことができません。寝たきりの状態であるため、褥瘡をきたすことや、関節が固く動かしにくくなりやすいです。また、遷延性意識障害では、食事を自力でとることができません。そのほか、排便や排尿なども自分で処理することができず、便失禁や尿失禁といった状態に陥ります。
また、受け答えをすることは難しく、意思疎通が可能な発語も困難です。目を開けて、ものを追うこともありますが、認識することはできません。このような状態が、遷延性意識障害では3か月以上の長期間に渡ってみられます。
さらに、遷延性意識障害では、誤嚥によって肺炎をきたすこともあります。誤嚥による肺炎では、発熱や咳、痰の増加、呼吸回数の増加などの症状が出現します。また、遷延性意識障害の状態では、尿路感染症を起こすことも少なくありません。
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