原因
遷延性意識障害とは、脳への非常に重いダメージが原因で発症します。遷延性意識障害を引き起しうる状態としては、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血といった脳血管障害を例に挙げることができます。これらの病気は、高血圧や糖尿病、喫煙、肥満や脂質代謝異常、先天的な形態異常(脳動脈瘤や脳血管奇形など)などと関連して引き起こされる可能性があります。
また、遷延性意識障害はスポーツや交通事故、転倒などによる頭部外傷をきっかけとして生じることもあります。頭を強く打つことで脳出血や脳挫傷、硬膜下血腫などが引き起こされ、遷延性意識障害を生じうる脳へのダメージがもたらされることもあります。
そのほかにも、分娩時における赤ちゃんの脳へのダメージ、餅を喉に詰まらせて窒息するなどにより、脳への酸素供給が低下して、遷延性意識障害に至ることもあります。さらに、脳腫瘍や感染症なども遷延性意識障害を引き起こすリスクを伴います。
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