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しゅさようひふえん

酒さ様皮膚炎

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

酒さ様皮膚炎とは、(しゅ)さと呼ばれる赤みを伴う皮膚症状が生じた状態を指します。

主にステロイド軟膏を長期的に使用することによって起こる病気です。しかし使用している方すべてに生じるわけではなく、一部の方に発症することから、遺伝子の関連性も推定されています。

酒さ様皮膚炎は症状が治まったり、悪化したりを繰り返すこともまれではなく、長期間に渡る治療が必要となることもあります。

原因

酒さ様皮膚炎は、ステロイド軟膏の長期使用が主な原因です。湿疹アトピー性皮膚炎などの治療において発症がみられます。アトピー性皮膚炎で主に用いられるタクロリムス軟膏も、酒さ様皮膚炎の原因となるので注意が必要です。

ステロイド軟膏による治療効果が現れると、皮膚の血管が収縮し徐々に炎症もおさまります。しかし、治療効果が得られている状況でステロイドを使用すると、徐々に皮膚が萎縮し皮膚の構造が乱されるようになります。その結果、酒さと呼ばれる皮膚症状が現れるようになります。

ステロイド軟膏を使用して半年ほど経過すると、副作用としての酒さ様皮膚炎が生じる可能性があるといわれています。ただし、副作用が出現するまでの時間は、ステロイドの強度による部分もあります。また、同じようにステロイドを使用しても、酒さ様皮膚炎を発症する方と発症しない方がいることから、遺伝学的な要素の関与も推定されています。

症状

薬剤を塗っている部位に一致した皮膚変化がみられます。

局所の毛細血管が拡張する結果、毛細血管を流れる血液の色が前面に出てきます。そのため、皮膚が赤く見えるようになったり、腫れ上がりを示すようになったりします。腫れの程度が強くなり、浮腫状(ふしゅじょう)になることやニキビのようにプツプツとした盛り上がりを示すこともあります。

皮膚の見た目の変化に加えて、酒さ様皮膚炎では自覚症状が現れることがあります。皮膚が火照った感じやヒリヒリした感じなどです。

酒さ様皮膚炎は、原因となっているステロイド軟膏を中止した数日後に症状が悪化することも特徴です。

検査・診断

酒さ様皮膚炎では、使用している薬剤状況をしっかりと確認することが重要です。具体的には、ステロイドの強さや使用頻度、使用している部位を確認します。また、使用を中止した際の皮膚症状の悪化状況を確認することも有益です。

接触性皮膚炎などのそのほかの皮膚疾患との鑑別(見極める)が必要になることもあります。これを判断するために、たとえばパッチテストなどの検査が追加で検討されることもあります。

治療

ステロイド軟膏の使用を原因として発症する病気であるため、ステロイド軟膏の使用を中止することが必要です。しかし、ステロイド軟膏を中止すると、一過性に皮膚の症状が悪化することもあるため、経過についてはあらかじめ予測を立てておくことが重要です。急激な皮膚症状の悪化を避けるために、あえて強度を抑えたステロイド軟膏を使用し、段階的に完全中止まで持っていくこともあります。

また、免疫調整剤の軟膏や抗菌薬の内服が使用されることもあります。抗菌薬の使用は数か月に渡ることもあります。酒さ様皮膚炎では、毛細血管の拡張が長期間残存することもあります。これに対応するために、レーザーによる治療が行われることもあります。

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