しゅさ

酒さ

最終更新日:
2021年03月29日
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2021/03/29
更新しました
2017/04/25
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治療

体質的な要因が強く、さまざまな悪化要因があるため、短期間で症状をなくすことは難しいため、長期間の治療介入が必要となります。経過中によくなったり悪くなったりすることもありますが、根気よく治療を継続することが大切です。

酒さでは、原因に挙げたような要因をもとにして症状が悪化することもあります。そのため、治療の一環としてこれらの要因を避けることも必要です。

治療薬としては、ビタミン剤や抗生物質の内服を検討します。もっとも多く用いられるのがテトラサイクリン系の抗生剤(特にミノサイクリン)の内服で、ニキビ様のぶつぶつだけでなく、びまん性の赤ら顔にも効果的です。

赤く火照る状態に対して外用ステロイドを使用したくなりますが、個々では絶対に避けるべきであり、抗生物質入りのクリームあるいは非ステロイド系の外用薬がかつては用いられていましたが効果は乏しく、治療が長期化しました。

最近では、タクロリムス軟膏などのアトピー性皮膚炎に対する新しいステロイドでない外用薬が登場し、酒さの赤く火照る炎症を鎮静化してくれるようになりました。タクロリムス軟膏もステロイド外用薬と同様、酒さを悪化させるという報告もありますが、先に述べたニキビダニに注意していれば問題ないと考えられています。

ニキビダニ(demodex)による酒さ反応の悪化は、かなり高頻度と思われ、この場合、ミノサイクリン内服やタクロリムス軟膏の外用は無効となります。この状態で有効なのが、イオウ含有ローションです。外用治療によりかえって乾燥症状が悪化することもあるため、注意しながら併用することが大切です。

ニキビダニ対策では、ほかにもメトロニダゾールやイベルメクチンなどのほかの病気の薬が用いられることもあるようです。鼻の盛り上がりが強い場合(鼻瘤)には、皮膚を削る処置がとられることもあります。

赤みが目立つため、常時マスクを使用される方もいますが、マスクをすることで皮膚の刺激になることも考えられます。また、化粧についても過剰になりすぎて皮膚に負担をかけないよう考慮が必要です。そのためには刺激の少ないマスクや化粧品の選択も重要といえます。

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