検査・診断
酒さの診断は、その特徴的な皮膚症状や増悪因子の有無などをもとにしてなされます。皮膚の症状を目立たなくするために化粧品を使用されている方もいますが、化粧をしていない状態で皮膚を観察するとより判断しやすくなるため、診断を受ける際には化粧などをせずに受診することが大切です。
初期の酒さは、ほんのり赤い肌質であり、脂漏性皮膚炎と呼ばれる眉間や鼻脇の皮膚炎とよく似ています。脂漏性皮膚炎としてステロイド外用薬による治療を継続して酒さのような症状が出る場合は酒さ様皮膚炎と呼ばれ、ステロイド外用薬の副作用とされますが、実ははじめから酒さであったかもしれないのです。
赤いぶつぶつや中心が白い膿疱を伴う場合、ニキビにとても似てきます。この場合は、demodex と呼ばれるニキビダニが原因の場合があります。ぶつぶつの先端をつまんで顕微鏡で検査すると極小さな芋虫のようなダニが2~3匹検出されます。
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