症状
軽度の場合は、特に症状が現れないこともあります。しかし鞭虫の量が多い場合には、下痢や腹痛などの消化器症状が現れます。便の状態は粘液や血液まじりだったり、水様性の下痢だったりとさまざまです。血液まじりの便が繰り返されると徐々に貧血が進行することがあり、顔色不良・動悸・疲れやすさなどといった症状が現れます。
鞭虫症は成長期の小児にも発症することがあり、消化器症状や貧血が続くことで、成長が遅れたり認知発達に支障が生じたりすることがあります。
また鞭虫が盲腸や直腸などに寄生すると、直腸脱や虫垂炎などを生じることがあります。直腸脱では、直腸が体外に出てきてしまい肛門周囲に異物を感じるようになります。虫垂炎は、食欲不振や心窩部周囲の不快感からはじまり、右下腹部の痛み、発熱などが典型的な症状です。
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