症状
頸動脈狭窄症そのものは、明らかな症状がないまま進行します。ある一定以上にまで狭窄の程度が強くなると、脳への血流が低下し立ちくらみやめまいなどを覚えることがあります。
頸動脈狭窄症では、プラークがはがれ落ちることに関連した症状が出現することがあります。はがれ落ちた破片が詰まり、血管閉塞を来たすと、その領域に一致して神経症状が出現します。具体的には、運動領域の脳が障害されると手足の麻痺が、感覚を司る部位が障害されるとしびれや感覚麻痺が、視力に関連する部位が障害されると視力低下などを来たすようになります。
これらの症状が生じた後、数時間のうちに回復することがあり、一過性脳虚血発作と呼ばれます。一過性脳虚血発作を一度起こすと、その後本格的な脳梗塞を発症するリスクは非常に高いことが知られており、早急に医療機関を受診して治療介入を受けることが必要です。
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