治療
頸動脈狭窄症は脳梗塞を引き起こす可能性がある疾患であるため、すぐに治療介入を行うことが望ましいです。頸動脈狭窄症では抗血小板薬を使った薬物療法が行われますが、狭窄の度合いが強い場合には手術で狭窄を改善させることがあります。狭窄部分を広げる治療は主に、外科的に頸部を切開して行う「頸動脈内膜剥離術」と大腿動脈より血管内にカテーテルを挿入して行う「頸動脈ステント留置術」があります。実際にどのような治療方針を取るかは、プラークの状況や血管狭窄の程度、狭窄血管の位置等に応じて決定されます。
頸動脈狭窄症では、動脈硬化病変に伴って病状が進行します。そのため動脈硬化の原因となるような生活スタイルを是正することが治療の一環として取り入れられることになります。また、高血圧や高脂血症、糖尿病などを併発していると、さらに動脈硬化は進行します。こうした疾患に対しての治療アプローチも必要不可欠であるといえます。
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