効果
顕微授精は、男性不妊症や受精障害の患者に適した治療法です。通常の体外受精では、卵子1つに対して約10万個の精子が必要とされますが、顕微授精では精子は1つあれば受精が可能となります。これにより、精子の数が少ない乏精子症や、無精子症などの患者にも、妊娠の機会を提供することができます。
顕微授精の効果は女性の年齢などの条件によって異なります。一般的には一度の胚移植で妊娠できる確率は30歳代前半までで40~50%程度、30歳代後半で30~40%程度、40~42歳で20~30%程度、43歳以上になると、数%〜10%程度となります。妊娠あたりの流産率は、30歳代前半までで10~20%前後、30歳代後半で25~30%前後、40~42歳で30~40%前後、43歳以上になると、50%前後~60%以上となります。結果的に、1回の胚移植で出産できる確率は、年齢の上昇に伴い大きく低下していくことになります。
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