原因
咽頭食道憩室
食道の壁のうちもともと脆弱性がある部分に圧力がかかることで、咽頭(喉)から食道に移行する部分に生じる圧出性の憩室です。このうち特に、輪状咽頭筋の部分に発生するものを憩室(Zenker憩室)と呼びます。
中部食道憩室
近くにある臓器で起こった炎症(肺門部のリンパ節の結核など)が食道の壁に及ぶことで食道中部に発生する牽引性の憩室です。
横隔膜上憩室
食道の壁の脆弱な部分に、食道の動きの異常などが加わることで、内腔の圧力が高まって生じる圧出性の憩室です。横隔膜の近くの食道下部に発生します。食道アカラシア(食道から胃への食物の流れがスムーズに行われなくなってしまう病気)、食道裂孔ヘルニア(本来は腹部にあるべき胃の一部が食道のほうに飛び出てしまう病気)などに伴って発生することが多いとされています。
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