治療
食道憩室の多くは無症状であるため、治療を行う必要はありません。特に中部食道憩室や横隔膜上憩室では無症状のことが多いため、治療を要さない場合が多くあります。憩室が大きくなって、症状が出たり、潰瘍や出血などの合併症を起こしたりするような場合には、主に外科的治療(手術治療)を行って憩室を切除する治療などを検討します。横隔膜上憩室の場合には、原因となっている食道アカラシアや食道裂肛ヘルニアに対する治療も併せて行っていく必要があります。
食道憩室の多くは症状なく経過し、予後のよい病気とされています。中部食道憩室や横隔膜上憩室では、まれですが憩室内に食道癌ができることがあるため、定期的に上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)で確認することが望ましいとされます。
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