しょくどうえん

食道炎

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

胃食道逆流症による食道炎に対しては、胸やけや呑酸などの症状を軽減させることを目的として治療を行います。第一選択の薬として使用されるのは、プロトンポンプ・インヒビター(PPI)という酸を抑える薬(制酸薬)です。

内視鏡で食道にびらんや潰瘍を認めない非びらん性胃食道逆流症(NERD)に対しても効果が認められています。PPIでの治療で効果が乏しい場合には、投与量や投与方法を変える、粘膜を保護する薬やほかの制酸薬(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)を追加するなどの工夫をします。一旦症状の改善が得られても、薬をやめると再燃してしまうことも多く、PPIを継続して内服することもあります(維持治療)。

また、症状改善のために日常生活でできることは、肥満の改善(減量)、一度にたくさん食べるのを避ける、油っこい食事を避ける、オレンジジュースなどの酸度の高い食品を避ける、少し上半身を上げて睡眠をとるなどです。これらの心がけも薬物治療と同様に大切とされており、長期間継続することで内服薬の終了を目標とします。

そのほか、酸やアルカリなどの刺激物質が食道を傷つけて起こった食道炎では必要に応じて、粘膜を保護する薬(アルギン酸ナトリウムなど)や制酸薬を内服します。重症の場合には、治癒の過程で食道が狭くなって(狭窄(きょうさく))してしまうこともあるため注意が必要です。

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