症状
骨転移の発生初期には自覚症状がないこともありますが、腫瘍が大きくなるにしたがって痛みを生じるようになります。骨が溶けて脆くなると些細な刺激で骨折する病的骨折を生じたり、脊椎に発生した場合には、脊髄などの神経を圧迫して、しびれや麻痺、尿や便が出にくいといった神経症状を引き起こしたりすることもあります。
さらに、骨転移が生じると骨に蓄えられていたカルシウムが血液中に溶け出し、高カルシウム血症になることがあります。高カルシウム血症では喉の渇きや胃の不快感、お腹の張り、便秘、腎機能の低下などの症状がみられます。