症状
高山病は軽症なものから命の危険を伴う重症なものまでさまざまな症状があります。
もっとも一般的な症状としては、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、脱力感、ふらつき、めまいなどが挙げられ、いわゆる“二日酔い”のような症状であり「山酔い」などと称されます。これらの症状は高度を上げて6~10時間ほどで現れることが多いですが、多くは高度を下げることで自然に改善していきます。
一方、重症な高山病では肺の中に水がたまる“高地肺水腫”や脳がむくむ“高地脳浮腫”を引き起こすこともあります。高地肺水腫は標高2,500m以上に登った際に起こることが知られており、発症すると動作時の息切れ、咳、動悸などの症状が現れます。進行すると安静にしていても症状が出るようになり、唇や爪が青紫になるチアノーゼがみられたり、呼吸困難に陥ったりすることがあり、急速に進行するケースも少なくありません。
高地脳浮腫を発症した場合は強い頭痛や吐き気のほか、まっすぐに歩行できない、錯乱状態になるなどの神経症状が現れ、早急に治療を行わないと命を落とすこともあります。
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