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こくしょくひょうひしゅ

黒色表皮腫

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

黒色表皮腫とは、首やワキの下、鼠径部(そけいぶ)などにおいて皮膚の色が黒く変色し皮膚が厚くなった状態を指します。

黒色表皮腫は、肥満や2型糖尿病に関連して発症することが多いといわれています。また、胃がん・リンパ腫・大腸がんなどの内臓疾患が存在する場合にも発症することがあります。そのため、原因となっている病気に応じた治療が検討されます。

原因

原因としては、主に以下があげられます。

肥満や糖尿病が原因となっている場合、血糖値をコントロールするのに必要不可欠なインスリンの働きが悪くなることと関連して皮膚の細胞が変化し、発症に至ると考えられています。また、幼少期に肥満を原因として黒色表皮腫を発症すると、将来糖尿病の発症リスクが高くなると考えられています。

胃がん、リンパ腫、大腸がんなどの内臓疾患が原因のケースでは、内臓疾患が診断されていない場合でも皮膚の変色が認識されるため、黒色表皮腫をきっかけとして内臓疾患の診断に至ることもあります。

症状

皮膚の色が黒色に変化し、皮膚の厚さが増します。シワが寄りやすい部位が黒色表皮腫の好発部位であり、具体的にはワキの下や鼠径部、首の後ろ(うなじに当たる部分)などに皮膚の変化が生じることが多いです。

黒色表皮腫でみられる皮膚の変化はゆっくりであり、原因がなくなると徐々に改善に向かいます。黒色表皮腫の皮膚変化は周囲からみてわかるものですが、人にうつるものではありません。

検査・診断

診断は、皮膚に生じた変化を詳細に観察することでなされます。判断に迷う場合には、皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察する病理検査が行われることもあります。

黒色表皮腫では、基礎疾患(原因となっている病気)の有無を評価することも大切です。糖尿病が陰に隠れていることもあるため、血液検査を行い血糖値やヘモグロビンA1cの測定などを行います。

糖尿病は動脈硬化のリスク因子であるため、心臓や腎臓などの臓器障害を調べるための検査(血液検査や尿検査など)を考慮することもあります。

また、黒色表皮腫が内臓疾患の皮膚症状として現れていることもあります。特に高齢者の場合にはがんの存在を考慮することが大切です。そのため、内視鏡検査などを行い、がんの存在を調べることもあります。

治療

黒色表皮腫の治療では、原因となっている状態・病気に対しての治療介入を行うことが大切です。たとえば、肥満が原因の場合には、体重の減量をおこないます。

糖尿病が存在している場合には、インスリンや血糖降下剤などの薬剤の使用、運動療法や食事療法の導入などをおこないます。

さらに、胃がんをはじめとした内臓疾患と関連して発症している場合には、内臓疾患に対しての治療介入も必要です。薬剤やサプリメントの関与が疑われる場合には、原因薬剤の中止・変更を検討します。

黒色表皮腫そのもので健康被害を生じることはありませんが、原因を特定して対応することが大切です。

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