症状
鼻疽菌に感染すると1~14日程度の潜伏期間の後に発症することが多いものの、中には数年の潜伏期間を経て発症する場合もあります。症状の出方は、鼻疽菌の感染経路によって異なります。
皮膚の傷口などから感染した場合は、赤く腫れたり痛みが出たり、皮膚がただれて膿が排出されたりします。目や鼻などの粘膜から感染した場合には、涙や膿汁などの分泌物が出ます。このような局所的な感染が肺や肝臓、脾臓などの複数の臓器に広がると、膿瘍が形成されます。肺に感染が及ぶと、膿瘍のみならず肺炎や胸膜炎、敗血症などを引き起こすこともあります。
そのほか、発熱や頭痛、倦怠感、筋肉痛などの全身症状を伴います。
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