適応
前述のとおり、CPAP療法は中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群の方に検討されます。睡眠時無呼吸症候群の重症度は、睡眠中に行われる睡眠ポリグラフ検査(PSG)において判断されます。PSGは体にさまざまなセンサーを取り付けた状態で睡眠し、睡眠の質や呼吸状態を評価する検査で、1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数(無呼吸低呼吸指数:AHI)を調べることができます。
AHIが5〜15を軽症、15〜30を中等症、30以上である場合を重症と判断し、重症度に合わせて治療方法を検討します。なお、脳が呼吸をする指令を出さなくなる“中枢性無呼吸症候群(CSAS)”の場合、心不全や不整脈など関連する病気があることが多く、先にそちらを治療することが望まれます。その治療後も睡眠時無呼吸症候群が中等症以上となる場合にCPAP療法が検討されます。
CPAP療法を行う基準
以下の全ての項目を満たす場合や、無呼吸低呼吸指数(AHI)が40を超えており自覚症状のある方はCPAP療法が検討されます。
- 無呼吸低呼吸指数(AHI)が20以上の場合
- 日中の眠気や目覚めた際の頭痛などの自覚症状があり、日常生活に支障が生じている場合
- 睡眠ポリグラフ検査(PSG)で睡眠の質の悪化がみられ、CPAP療法によってそれが改善することが明らかな場合
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